最後の映画から１０年。当時はちょうどシンジ達と同じぐらいの年だった自分が、今度はどちらかというとミサトさん達大人組に近い年齢になっている。そんな自分たちぐらいの世代でしか味わえない不思議な感覚と共に。

どこか懐かしさを覚える始まり。
技術の進歩により美しくなった映像と、より生物感の増したＥＶＡや使徒。ストーリーの方も最初の方こそ「焼き直し？」なんて思ったりもしましたが、徐々に変化が見え始め、『序』のクライマックス「ヤシマ作戦」の辺りまでくればまったくの別物に。

というか今回のグリグリと変形し姿を変え、ＴＶ版の頃に比べて明らかにパワーアップしているラミエルがカッコ良すぎです！！
そしてそれに対し文字通り一致団結して挑む「ＮＥＲＶ」のカッコ良さ。ＴＶの名エピソードが文字通り生まれ変わった瞬間でした。　

そんなこんなで楽しんだ『序』ですが、
今回の映画に自分が持ったイメージは『血』

赤く染まった海。ＴＶの頃より濃い赤となったＥＶＡドックのＬＣＬ（ＴＶの頃は赤紫といった感じ？）
やられれば形を維持できなくなり血と化す使徒。
『血』『血』『血』
今回の映画で自分が感じた『血』のイメージ。
果たして何か意味を持つのか、持たないのか邪推しだしたらきりがなさそうです

さらに一番最初のシーンやその少し後一瞬映り込んだ『まだ』ないはずの物。
最後の『彼』のセリフなどなど思わず今回の映画の世界はじつは○○の○○なんじゃないかなんて邪推もしてみたり。
サキエルは第４使途だわ、ミサトさんは地下に幽閉されている『存在』のことをすでに知っているわ、
それが『アダム』ではなく『リリス』であることまで理解しているわとまだまだ形はなさないもののパズルのピースがそこかしこに。
果たしてこれらのピースが今後どのような『完成形』を見せてくれることになるのやら？

そして最後のサプライズはなんとＥＤ後の次回予告。
懐かしいＢＧＭと懐かしいミサトさんの語り。

「仮設伍号機」？「月から飛来する六号機とそのパイロット」？
果たして一体どんな物語になるのかまったく想像が付きません（月から飛来する六号機は月から飛来する最強の使徒という初期プロットの焼き直し？）

今回の『序』はオーソドックスなヱヴァで、これまでのファンに、そして初めてヱヴァに触れる人に新たな世界観を提示するような比較的大人しめの導入編というイメージだったのですが、次回作『破』は文字通りこれまでのヱヴァの世界を打ち破り、新たな世界を展開するものとなりそうです。

まあとにかく、次回もサービスサービスゥ♪